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後町建設工業今昔物語
後町建設工業は、皆様の絶えざるご指導とご鞭撻のおかげで、創業から100周年を超え多くの企業様とお付き合いをしてきました。
弊社が辿った1世紀の歩みの中で携わらせて頂いた作品の中には、歴史的建築物となっているものも幾つか存在しています。
そんな建築作品の紹介と様々なエピソードを写真なども交えて可能な限り皆様にお伝えしていきたいと思っております。
築地市場
大正12年に、現在の東京都の人口増加に伴う食料の安定供給に対処するために計画され、
昭和7年1月から翌8年5月にかけて株式会社鴻池組様から発注されたのが現在の築地市場の型枠工事です。
当社が携わらせて頂いたのは、鉄筋コンクリート造の魚類第一卸売人売り場、同じく鉄筋コンクリート造の塩干し魚倉庫と砕氷機置き場で、
延べ床面積は15,436m2に及んだそうです。
魚類第一卸売人売り場は築地市場の各部門の市場の管理事務所となる中心的建築物で、
1階の売り場のほかに、地下の倉庫、2~3階には食堂、事務室、標本室、実験室、銀行、大集会室、宿直室などが置かれました。
英国大使館
昭和初期の当社型枠工事の代表作として、絶対に欠かせないのが英国大使館官邸新築工事です。
株式会社鴻池組様が英国国務省からの発注で、現在の千代田区一番町において昭和4年9月着工、同6年9月に竣工した建築物です。
官邸は典型的なルネッサンス様式で、2階吹き抜けに回廊を巡らせたホールを中心に、
4本の円柱に支えられた重量感のあるひさしを持つベランダに面した客室、中庭と一体となった華麗な大舞踏室、
落ち着いたデザインを施した食堂室などを持つ中央部が圧巻です。